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種子島へ移住する前の自分へVol.06

名前山田 あやか
移住した年2017年
出身地大阪
家族構成3人

100%移住しよう! と振り切れないなら、自分で自分を追い込む。

モヤモヤを抱えたまま7年も経ってしまった、会社員生活。なにか現状を変えたいと思いながら、どう変えたらいいか分からず、過ごしていましたね。
そんな中好きなものはハッキリしていて、社会人1年目から島旅にハマり、7年で50ほどの島を旅しました。
そのうちに、「いつか島に住みたいなぁ」とボンヤリ考え出しました。移住を考えてから、色々な離島移住者に話を聞き、イメージを膨らませたり、アドバイスをもらいました。
とはいえ、京都の一部上場企業でのそれなりの給料(ボーナスは3カ月分弱も出るし)、それなりの仕事(出張多くて楽しいし、割と定時で上がれるし)という安定感から脱するには、なかなか勇気が出ません。そりゃそうです。大きな決断ですもんね。

「会社を辞めないと移住できないけど、島で仕事はどうするの?」

「種子島の農家の彼氏が出来たけど、別れちゃうかもしれないし。」(大丈夫、結婚します)

「離島が好きだから、離島に住みたい。それでいいんじゃない?」

自問自答の日々が続きますが、気持ちが100%移住! となるのは難しい。でも80:20で移住したい、ぐらいですよね。
だからもう最後は、「勢い」です。「言ってしまったら後戻りできない」というところに自分を追い込みます。会社に「離島に移住するので会社辞めます」と言ってしまうのです。(言うまでにもずいぶん時間はかかりますが)
これが言えたら最後、もう移住するしかなくなります。でも、それで良いんです。だって、そうしたかったんだから。

わたしの種子島移住生活はこんな感じですよ。 

農家の彼氏と無事結婚し、子供にも恵まれました。やっぱり子育てするには島は最高です。待機児童はいないし、自然がすぐ近くにあるから海に行ったり、畑で野菜取ったり。周りの人たちも、子供や子連れにとても優しいです。
もともと結婚願望や出産願望がなかった私ですが、都会だとそれ自体にあまり必要性を感じていませんでした。でも、島では「子は宝!」と言って、みんながとても喜んでくれます。
農家の嫁をやりながら、島移住のきっかけになったNPOの仕事もやり、自分で一般社団法人を立ち上げてみたり、学歴を生かして家庭教師をしたり、色々と仕事をしていますよ。
そんなに収入は多くなくても生活できるのが、田舎の良いところです。やりたいことをちょっとずつやれているのが、楽しいです。

種子島へ移住を検討している当時の自分へ。

どっちを選んでも後悔する可能性はある。でも、「やらない後悔」より「やった後悔」の方が良くない? 
何かをやり始めるのに遅いなんてことはない。やると決めたそのときが、最速のタイミング。
でも島だと何かと限られるので、都会で得られるものは得てから移住するといいかもしれません。
私は都会で、ビジネスの知識をもっと学んでおいたら良かったなぁと思いました。セミナーも多いので。
まぁそれも結果的になんとかなるんだけど。なんとかしようと思えば、たいていのことはなんとかなる。

「島が大好きだから、島に住みたい。」それで良いと思いますよ。