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種子島での農業の始め方

ライター:アヤカ@農家の嫁

こんにちは、アヤカ@農家の嫁 です。

種子島しんさく農園でタンカンを栽培しています。

種子島の農業について、は書きたいことがたくさんありすぎるので、種子島全体の農業についてはコチラも見てみてください。

(私が関わっている、学生ボランティアツアーを主催しているNPOで書いた記事です)

種子島は農業の聖地!?なんでも作れる種子島のオモシロ農作物3選!

今日は農業の始め方のお話です。田舎で農業を始めてみたいと思う人の参考になれば幸いです。

農業の始め方:農地はどうするのか?

種子島しんさく農園は、高齢のため栽培を辞める方から農地を購入し、タンカン栽培を始めて5年になります。

さらっと「農地を購入」と書いたのですが、簡単に農地は買えません。農地を買うには、「農家」である必要があります。「農家である」というのは、農業を営んでいる人のことです。

そうです、農業をやりたくて農地を買いたいのに、すでに農業をやっていないと農地は買えないという、ジレンマがそこにはあります。

じゃあどうするのか? というと、まずは農地を「借り」ます。農地を購入するためには、20a(2000㎡)の面積で、最低3年(3作)農業している必要があります。(※この決まりは自治体によって異なります。書いたのは令和3年度の南種子町の場合です。)

農地を借りるのは誰でもできますのでご安心を。ずっと借りたまま農業を続けている人も多いです。

農業の始め方:売り先はどうするのか?

農業というと、JA(農協)に売るというイメージが強いかもしれません。もちろん、JAに出す人もたくさんいます。うちの農園ではどうしているかというと、JAには一切出していません。基本的にはすべて個人販売で、農家直送で購入者にお届けしています。

新規で農業を始めて、そんなこと出来るのか? という疑問もあると思います。私は自分で色々調べて、色々と試行錯誤した結果、今はすべて農家直送が出来ています。どんな農業をやりたいかによって、自分で調べていくことも大事ですよね。

JAに出す場合は、コンテナと呼ばれるカゴに収穫したままで出し、1kgいくら、というような形です。売り先も探さなくていいし、手間としては楽ですが、その分手数料を取られます。

個人販売の場合は、農家自ら売り先を探し、選別し、箱作りもして、ひとつひとつ梱包し、発送作業までやらなければいけません。でも、その分売上はそのまま収入となります。

どのようなやり方が合っているかは、人それぞれです。

どんな作物を作りたいですか?

種子島しんさく農園では、減農薬、化学肥料不使用で安心安全、海の見える農園なのでミネラルたっぷり、というような特徴を売りにしています。もちろん、「美味しい」というのは絶対条件ですが。

また、タンカンは本州では少ない希少品種なので、売りやすいと感じています。

冒頭の別記事にもありますが、種子島は農業に適した土地で、なんでも作れる農業の聖地(と私が勝手に呼んでいる)ので、どんな作物を、どんな付加価値をつけて、どんな形で売るのか、は色々と考えることができると思います。

種子島で始める農業って、オモシロイと思いませんか?

高齢化で農家の後継者不足、耕作放棄地もどんどん増える一方。種子島で農業を始めたい方、大歓迎でお待ちしています。